代表理事就任にあたって
陽春の候、皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
一般社団法人九州病害虫防除推進協議会代表理事就任にあたり皆様に一言ご挨拶申し上げます。
これまで5年間常務理事として本会の事業運営に携わっておりました間、会員企業および農薬連絡試験実施機関等の皆様方には一方ならぬご助力、ご指導を賜り、そのお蔭をもって何とか職務を全うできたことに心より感謝申し上げます。また、今日からは代表理事として本会の運営全般に責任を持つ立場になり、その任に身が引き締まる思いです。
新型コロナウイルスの世界的蔓延に端を発した社会生活の大きな変化や「緑の計画」、「SDGs」等の国の新しい施策は本会の事業にも様々な影響を及ぼすものと考えます。しかしながら、そうした中においても本会の存在理由は1970年当時の設立趣意書にあるとおり、植物防疫に関連する企業団体と公的機関を繋ぐパイプ役として両者の円滑なる連携を取り持ち、現場で役に立つ病害虫防除技術開発の促進に寄与することに変わりはありません。そのためには時代の変化を敏感に感じ取り、常に新しいニーズを先取りしながら事業を展開していく必要があります。
本会は「脱皮しないヘビは死ぬ」という格言通り旧習に固執せず常に進化を心がけ、皆様方にとって有用な組織であり続けるため職員一同知恵を出しながら邁進いたす所存でございます。
最後になりましたが、皆様方におかれましては、これからも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2022年4月1日
一般社団法人 九州病害虫防除推進協議会
代表理事 堤 隆文
ご挨拶
4月1日付けで一般社団法人 九州病害虫防除推進協議会の常務理事に就任しました山口です。就任にあたり、ご挨拶申し上げます。
私は、本年3月まで佐賀県庁に在籍し、農業試験研究センター、茶業試験場、上場営農センター等の試験研究機関において主に植物防疫に関する業務に携わってきました。この度、五十年を超える歴史と伝統のある当協議会に務めることになり、大変光栄であると共に身の引き締まる思いです。
九州地域は、温暖な気候に恵まれ、日照と降雨が多く、作物を栽培できる期間が長いなど農業生産に適しており、各県で多くの種類の農作物が作付され、日本の一大食料基地に位置付けられています。しかし一方で、これらの環境条件は病害虫にも好適であるため、度々多発生を引き起こし、農作物の安定生産の上で大きな障害となっています。
特に近年は、水稲のウンカ類、野菜のうどんこ病、炭疽病、野菜・果樹・茶のハダニ等従来からの難防除病害虫対策に加えて、サトイモ疫病、サツマイモ基腐病、チュウゴクナシキジラミなどの新発生病害虫や薬剤抵抗性病害虫対策、天敵生物を利用した防除体系、ドローンをはじめとしたスマート農業における省力防除技術など多様かつ幅広い防除対応が求められでいます。
ご案内のとおり、当協議会では、これら九州地域における病害虫の防除が合理的かつ安全に行われることを目指して農業関係企業・団体会員と農業関係試験研究機関との連絡試験におけるパイプ役として、各種事業を実施しております。これらの活動による成果が一つでも多く生産現場に届くよう努力していきたいと考えております。不慣れな点があるかもしれませんが、会員および試験研究機関の皆様、協議会職員の協力を得ながら、取り組んでいきたいと思いますので皆様のご支援を心からお願いします。
2022年4月1日
一般社団法人 九州病害虫防除推進協議会 常務理事 山口純一郎
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